飲み食いのリスクプロファイル

インドでの飲食事情

ポイントは「設備が新しいか」「運営が良好か」「客入りや回転の良し悪し」です。なまもの、揚げ物、肉類、唐辛子が強すぎるものはどんな場合でも体調を考慮し、食べすぎは注意です。

家庭料理におけるスパイスは体調管理に役立ち、薬膳としての役割がありますが、レストラン料理は「お金をとれるもの」が提供されます。身体のことよりも「美味しさ」「贅沢さ」を追求するのは日本の外食と同じ。つまりレストラン料理は油脂もスパイスもふんだんに使いますしついつい食べすぎます。辛味成分以外のスパイスはまだよいのですが、唐辛子を効かせた辛すぎる料理はお腹にきます。衛生状態がどんなによいレストランであっても、とにかく食べすぎないことです。

氷について

インドはキンキンに冷やした飲み物があまり一般的ではありません。インド医学アーユルヴェーダの影響で、胃腸を冷やすと消化力が落ち身体によくないと考えられているためです。暑くても身体を冷やさないほうがよいとは日本でもよくいわれますね。

ただ最近はレストランやフードコート、映画館などでは氷をたっぷり入れた飲み物もメジャーになってきました。暑さを理由にこれらを摂りすぎると、慣れない環境や疲れと相まってお腹にきます。またこのような氷の原料の水は、見た目だけでは安全なものか判断できません。すこし冷やす程度に入れてもらうほうがよいでしょう。

肉類と揚げ油について

店のランクによっては、肉類は高価なのでなかなか廃棄せず、半分傷んだような状態のものを料理することがあります。油も同様に高価なので、同じものをずっと使い回していることがあります。下記提供場所の(4)以降は客の入り具合や回転の早さで判断してください。

ベジ(菜食)の加熱した料理が一番安全ですが、これもあまり客入りがよくない場所だと作りおきしていたものを中途半端に加熱して提供していたりしますので注意が必要です。




飲食物と提供場所の凡例

飲食物の凡例

種類
 (A) 飲み物 ペットボトルの水、ペットボトルのコーラなど、紙パックのジュース
 (B) なまもの 生野菜、カットフルーツ、フルーツジュース、水さしに入っている湯冷まし
 (C) 揚げ物 サモサなど揚げたスナック、揚げ菓子
 (D) 肉類 カレー類、タンドーリチキンやケバブのような焼き物
 (E) 加熱ベジ料理 チャパティとダールカレーのような超定番の菜食メニューなど

提供場所の凡例

安全度 提供場所
 (1) 都会5つ星ホテルレストラン 国際空港がある大都会の5つ星レストラン

外資系の経営だったり、外国人慣れしており衛生基準が高いことから最も安全

 (2) AC客入りレストラン AC(エアコン)付きの近代的なレストランで客入りがよいところ

厨房設備が比較的新しく、衛生基準が高いことが推測される。大型ショッピングモールのフードコートもこのカテゴリーに入る

 (3) Non-AC客入り良好食堂 AC(エアコン)なし窓開放、客入りはよい食堂

設備も衛生基準もあまり整っていないが、独自の工夫できちんとしたものを提供。客入りがよく回転が早いことが条件

 (4) AC薄暗いレストラン AC(エアコン)付きだが薄暗くて古めかしいレストラン

厨房や建物設備はそこそこあるが衛生管理や運営状況によってOKにもNGにも。インドでよくある「一応、高級なほうに入るレストラン」。客入りで判断。このタイプが一番トリッキー

 (5) 田舎ホテルレストラン 地方の4〜5つ星ホテルのレストラン

厨房設備が古いか、建物は立派で新しいが、運営が旧態依然とした「できるだけ手間を省く」方式で、衛生管理が行き届いていない可能性あり

 (6) Non-AC閑古鳥食堂 Non-AC(エアコン)なし窓開放、客入りほとんどない食堂 

設備も衛生基準もあまり整っておらず工夫もなく、客入りがないので何日も放置した古い食材を使っている可能性あり。運が悪かったり体調が悪いとお腹を壊す

 (7) 露店や屋台 交通量の多い大通り沿い/バザールなど買い物客が多い通り沿い 

排気ガスや車が舞い上げる砂埃をかぶっていそうな露店や屋台はNG。バザールなどで地元の人がたくさん集まり活気がある場合は、体調が良好ならば味見程度はOK。生水を使用しているもの、揚げ物はくれぐれも味見程度に

組み合わせで見るリスクプロファイル

提供場所 / 飲食物 (A) 飲み物 (B) なまもの (C) 揚げ物 (D) 肉類 (E) 加熱ベジ料理
 (1) 都会5つ星ホテルレストラン OK ◎ OK △

体調考慮のこと

OK ◯

食べ過ぎ注意

OK ◯

食べ過ぎ注意

OK ◎
 (2) AC客入りレストラン OK ◯

氷は少なめに

OK △

体調考慮のこと

OK △

体調考慮のこと

OK △

体調考慮のこと

OK ◎
 (3) Non-AC客入り良好食堂 OK ◯

氷は少なめに

OK △

体調考慮のこと

OK △

体調考慮のこと

OK △

油の量と辛すぎるものは注意

OK ◯

油の量と辛すぎるものは注意

 (4) 田舎ホテルレストラン OK ◯

栓や蓋が未開封か確認

NG

やめておいたほうが吉

OK △

体調考慮のこと

OK △

客入りと回転の早さで判断

OK ◯

食べ過ぎ注意

 (5) AC薄暗いレストラン OK ◯

栓や蓋が未開封か確認

NG

やめておいたほうが吉

OK △

体調考慮のこと

OK △

客入りと回転の早さで判断

OK △

体調考慮のこと

 (6) Non-AC閑古鳥食堂 OK ◯

栓や蓋が未開封か確認

NG

やめておいたほうが吉

NG

やめておいたほうが吉

NG

やめておいたほうが吉

OK △

体調考慮のこと

 (7) 露店や屋台 OK ◯

栓や蓋が未開封か確認

NG

推奨しない

NG

推奨しない

NG

推奨しない

NG

味見程度に

魚介類について

海沿いで、地元の人もシーフードを日常的に食べている場所なら、加熱した魚介類をいただくのはよいです。日本と同様、貝類は食べすぎに注意です。刺身についてはデリーやムンバイの日本食の専門店以外は避けましょう。たとえ新鮮でも寄生虫など未知です。

なまの野菜や果物について

カットフルーツは加工の経緯が不明なのでなるべく避けたほうがよいですが、市場などで丸のままの野菜やフルーツを買って自分で皮をむいて食べるのであればよいでしょう。

ただし果物はマンゴーなど農薬の使用量が多いものもあり、予想もしない体調不良が出ることがありますので食べすぎは注意してください。