怪我
インドでよくある「自分でやってしまう」怪我は次のふたつ。
- 舗装が不完全な道で転び捻挫・切り傷
- 家具などのささくれや鋭利な角が刺さって切り傷
メインロードのような大きな道でも歩道部分の舗装がガタガタで、うっかりするとすぐ転びます。また家具の仕上げが悪かったり、部屋の内装が大雑把だったりして、引っかけたりぶつけたりでちょっとした怪我をすることが日本よりずっと多いです。
交通事故
都市部の主要道の整備はまあまあですが、運転マナーや交通ルールが行き届いていないため、交通事故が頻発しています。ウィンカーを出さないドライバーや道をボーッと歩く人も多いことから、注意喚起のクラクションを鳴らす(英語で“Horn”といいます)のは一般的です。ただ渋滞時など、皆が鳴らしすぎてほとんど意味がなくなっていることもままあります。
- 乗っていたタクシーの追突事故
- オートリクシャーの追突や自損事故
- 道を横断中などに追突される
よくある事故は上記の通り。特にオートリクシャーの場合は追突されたら外に放り出されることも考えられます。渋滞時や交通量の多い道では、無理な割り込みをしてくる車両に追突されることがあります。そういう状況では、乗車中のスマホやおしゃべりは避け、足を踏ん張り、必ずどこかに捕まってください。
横断歩道はほとんどないので、交通量の多い道を渡らなければならないときは、周りにいる通行人と固まって、皆でタイミングを図って一緒に渡ります。近寄ってくる車両は手で制し、ガンを飛ばしてください。
インド人は車両にギリギリまで近づいてサッと通り抜けることをよくやっていますが、とても危険です。また、車両が歩行者に親切に道を譲ることはほぼないので、ギリギリのタイミングで走って道を渡るようなことも絶対にしないでください。
危ないドライバーへの声かけ
乗り込んだタクシーやオートリクシャーで、どうにも気が短くて運転の荒いドライバーに当たってしまうことがあります。
- 急発進、急ブレーキ
- スピードの出しすぎ
- 急ハンドルでほかの車線に割り込む
- クラクションを必要以上に鳴らしまくる
ほかにたくさん車がいて、荷物も少なく乗り換える手間がないならば、値段は聞かずに適当なお札(50ルピー程度でよい)を渡して、いっそ降りてしまうのも手です。文句をいわれても無視してサッと立ち去ってください。お金は無駄になりますが事故や無駄なトラブルよりはるかにマシです。
そういうわけにもいかない場合は、刺激しすぎないように静かに、しかしきっぱりと“Slowly, please”(ゆっくりお願い)など声をかけてください。笑顔は絶対にNG、真顔でいきましょう。
ヒンディー語では“Dhiire dhiiree”(ディーレー ディーレー/ゆっくりゆっくり)でこちらの言いたいことは通じます。
きちんと言うなら“Dhiire se chalen”(ディーレー セ チャレン/ゆっくり行きましょう)がよいでしょう。