たとえばオートリクシャやタクシーを拾うとき。たとえば観光地でガイドを雇うとき。
特に観光地では複数の人がいっぺんに声をかけてきたりします。オートリクシャなら人が集まる場所からはさっさと移動し、ちょっと離れて流しを拾うのがよいですが、身動きする前に押しの強いインド人に囲まれてしまったら。
「俺を雇え!」というインド人男性たち。最初はちょっと怯みます、気押されます。
慌てず騒がず、その人たちの顔をよく見ましょう。荷物を強引に持っていかれないようにしっかり抱えてください。
その目的に対し相手が信用できるかは、顔、そして目を見ます。目鼻立ちのはっきりしたインド人の場合、人の良し悪しは顔に出ます。
強引な相手はまず “No!” です。ドライバーの場合、どこかおどおどした目をしている相手もダメです。ろくに道を知らなかったりします。
ほどよく自分をアピールできて、かつ、利発そうな目をした若者を選ぶのがおすすめです。オジサンは自分のペースに巻き込みたがってやりづらいことがあります。また若すぎても、ものを知らなくて使えなかったりします。
貴女になにをしてほしいかというと、インド人に囲まれたなら、それは探す手間が省けたチャンスと思い、この人ならいいかなという「人さばき」をしてほしいのです。
この「人さばき」のスキルは、インドに限らず人生全般に広く役に立ちます。圧倒的になにかが押し寄せて選択を迫られたとき、冷静に「さばき」ができるメンタリティの強さは貴女の武器となります。
ぜひインドで鍛えてみてください。