第2条 人を簡単に信用しないこと

貴女に近づくのはなぜか

できれば世界人類みな仲よくやっていきたいものです。現実はなかなかそうはいきません。

インドを旅して、インド人と知り合いました。楽しいひとときをすごしました。

さて。ここからが問題です。

すこしくらい親切にされたからといって、あるいは数日間すごして悪くなかったからといって、その相手を信用してはいけません。顔見知りになって信用させてから犯罪に持ち込むケースはインドに限らずよくあることです。

インドで貴女に積極的に近づいてくる人は、なぜ貴女に興味があるのかを、よくよく考えねばなりません。

なかには本当に信用に足る、友人になれるインド人ももちろんたくさんいます。しかし一介の旅行者として訪れ短い期間にポッと出会った相手が本当にそういう相手なのかを見極めるには長い時間がかかります。

親しくなるには時間がかかる

昨日今日知り合ったばかりの相手に気を許してはなりません。まっとうなインド人は、こちらと同じようにこちらのことを警戒しますし、最初から無条件にフレンドリーということはありません。こちらの出方をみて、すこしずつ距離を縮めていきます。

文化背景が違います。生まれ育ちが違います。インドで貴女がインド人と出会って友人と呼べるまでの関係になるには、おそらく何年もかかります。

日本人もそうですが、インド人も表と裏の顔があります。

外国人にはとても穏やかで感じのよい笑顔を見せる人が、裏で自分の使用人に対してはまったく違った横柄な態度をとっていたりします。

階級社会ですので使用人にも感じがいいということは稀です。ただ、きちんとした人は、自分より下の人間に対しても人間としての尊厳を損なわない扱い方をします。そのインド人がどんな人物かを見るには、ドライバーや掃除人や小間使いや、そういった、その人のために働く人間をどう扱っているかをよく観察することです。

もちろん、あちらも貴女を観察していますので、親しくなりたいのであれば、先方の信用に足る言動をとらねばなりません。特に女性ひとり旅の場合、インド人にとっては外国をひとりで旅行する女性というのはなかなか理解しづらい生き物です。

日本の普段の貴女よりさらに何倍も猫をかぶってください。人格や品性を疑われるような言動は絶対にしてはいけません。

人前での飲酒・喫煙は避ける

人前での飲酒や喫煙は厳禁です。

外国人が多かったりと、仮にそれらが許容されているような場であっても、ぐびぐびお酒を飲んでがんがん煙草を吸っているのを見たら、いともたやすく「あれは安い女だ」と受け取られます。

西洋人の女性に対しては心理的な距離がかなりあり、なにをしていようが無関心だったりしますが、日本人女性に対しては同じアジア人という意識でより厳しい目になります。

また体格の面でも、力のありそうな西洋人女性と違い、骨格が細く姿勢があまりよくない日本人女性はひ弱に見られがちです。「力でなんとかなりそう」「安い女」が一緒になって招く事態はなんでしょう?

インドで安くみられて貴女が得をすることは、ただのひとつも、断じて、ありません。

その日本人、大丈夫ですか

またひじょうに腹立たしいことですが、同じ日本人が旅行者の日本人を騙すというケースもあります。日本人だからという理由だけで相手を信用してはなりません。その日本人はインドでなにをしているのか、どのように生計を立てているのか、裏がとれない日本人には関わらないことです。

目を見る、顔を見る

目鼻立ちのはっきりしたインド人は、人の良し悪しはまずもって顔に出ます。良い人のふりをした、嘘の顔を見せる人物もいますが、まずは目を、顔をよく見ます。すこしでも違和感がある人物には近づかない、信用しないことです。一介の旅行者として異国にいるとき、貴女はとても弱い立場にいることを自覚しなくてはなりません。正確なデータもエビデンスもありません。けれどアウェイで身を守るには「なんとなく嫌」という感覚はとても大切なので、しっかりと第六感を研ぎ澄ませてください。